昔のきゅん案件
私が高校2年の時の話ですが。
掃除の時間に窓から突然、蛾が、蝶ではなくよりにもよって大き目の蛾が教室に飛び込んできて、掃除係が騒然としたのです。
ある人はホウキで撃退しようとしたり、ある人はチリトリで戦っていました。
その時、いつも物静かで小柄な女子のKさんが両手のひらで包み込むように優しく蛾を捉えて、窓から外に返してあげていました。
その時の私のきゅんといったら、もう、ずっとその子が気になってしまうほどでした。
その子とは奇跡的に体育祭でバドミントンのペアになって、いいところを見せようとして空回りして一回戦で負けました。
私はその後も想いを伝えることができずに高校を卒業し浪人したのですが。まさか同じ予備校の同じコースに彼女がいて。彼女の目に留まるようにと勉強してました。なぜなら成績上位者は名前が掲示板に張り出されるからです。
結局わたしのきゅんは実りませんでしたが、その時に彼女に存在を知って欲しくて勉強したおかげで今があるのだと思います。
きゅんはきゅんのまま終わってしまったけど、本当にありがとうと思っています。幸せでありますように。
キングスライムの父
男性/41歳/----/研究職
2021-12-14 15:21