恥というかなんというか。

本部長、秘書、お疲れ様です！
この機会に恥を吐き出させてください。

先日、高校時代の同級生と同窓会を兼ねて忘年会を行いました。
20人ぐらい集まった中には僕が高校時代に片想いしていた、あの子の姿も。
1時間、2時間とただただ時間が過ぎていく中で、その子と話す時間はなかなか得られず…。今日はもう難しいかなと思いながら一番搾りを一口飲んだ矢先、彼女がグラスを持ってきて僕の隣にストンと座りました。

「やっと話せるね！」
笑顔でそう話しかけてきてくれたのです。
僕はもう嬉しくて嬉しくて、色んな話をしました。お互いの今の話、高校時代の話。気持ちだけは学生時代に戻った気分です。

忘年会も終盤に差し掛かった時、彼女は先に帰ると席を立ちました。僕は「送るよ！」と駅まで一緒に行くことにしました。

お酒の余韻を残しながら、僕は並んで歩く彼女の手をそっと握りました。すると…

「やめて」と手を振りほどかれ、
「ちょっとそういうのじゃないかも…ごめんね」と謝られ、彼女は振り返ることなく足早に帰っていきました。

僕は呆然と立ちすくみ、恥ずかしいやら、情けないやら。

みんなのところに戻った僕は「盛り上がっていこうぜー！」とさっきよりもテンションを上げてその場をやり過ごしました。

赤っ恥もアルコールに流したいです。

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