ごめんなさい案件にて候
本部長殿、秘書殿、リスナー社員の皆様お疲れ様でございます。
私のごめんなさい案件、それは「男梅事変」でございます。
私は都内で電車通勤をしているサラリーマンでございますが、普段はワイヤレスのノイズキャンセルタイプのイヤホンを使用して音楽を聴きながら通勤をしております。
さて、そんなある日の通勤途中、いつもの様に吊革につかまり、音楽を聴きながらスマホを操作していると目の前に座る男性が男梅の様な顔でモゴモゴ言いながらこちらを睨んでるではありませんか。
「なんだ、朝から変なオッさんがいるなぁ」と思いながら目線を男梅から上に上げて目を逸らすと、電車窓ガラスには煌々と光る私のスマホが。
そうです。私はずっとスマホのカメラ下にあるライトで男梅さんをライトアップしていたのです。
いつから点灯していたのか分かりませんが、テンパる私は謝るより先に、勝ち目を上げた力士の様に手刀を切り、ライトを消して何食わぬ顔で音楽を聴きながら電車に乗り続けたのでした。
今回の案件で「そういや俺、男梅さんに手刀を切った上に謝ってねぇ」という事を思い出したので、ここで吐き出させてください。
男梅さん、夏頃は朝からライトアップしてしまい申し訳ありませんでした。どうぞ、良いお年をお迎えください。
悪魔のZ主任
男性/39歳/東京都/会社員
2021-12-16 04:36