本日の案件
本部長、秘書、お疲れ様です。
私は67歳の男性ですが、今年の夏のお話です。
奥さんは62歳、結婚38年になります。
奥さんは趣味で野菜作りを行い、夏に、
キャベツを栽培しました。
そのキャベツを使って、手作りで、
ザワークラウトを作ってくれました。
ザワークラウトって、ドイツの酢漬けの
お漬物です。
いそいそと、私に味見をせがんで、
「どう? 美味しい?」
って、私の返事を催促します。
私は、一口食べて、
「う〜〜ん?」
って、うなってしまいました。
奥さんは、
「えっ、まずいの?美味しくない?」
って心配そうに、聞いてきます。
私は、まずいとは思いませんでしたし、
どう思ったかと正直な意見は、
本場のザワークラウトと、
少し味が違うかなぁって
思ってました。
味の意見を早く言わなきゃ、
不味いって思ってないのも
早く伝えなきゃ、って焦って
「うん、本物のザワークラウトに
比べたら・・・」
って言い始めたら、
奥さん間髪入れずに、
「ハイハイ、
これは本物のザワークラウトでは
ありませ〜ん。
偽物のザワークラウトで〜す。
すいませんねぇ〜」
って言われちゃいました〜。
そこで必死に、「本物」出なくて
「本場」のって言いたかったって、
ゴメンなさい連発しましたが、
・・・
以来ずっと、手作りの料理を出してくれる時
には、
「あっ、これ「本物」の餃子じゃないけど、
あっ、ゴメンね〜これ「本物」の
ラザニアじゃないけど〜」
って、いじられます。
奥さん、本当に
私が悪かったで〜す。
ゴメンなさ〜い。
し〜けんいち
男性/71歳/東京都/会社員
2021-12-16 11:23