本日の案件
本日の2021年ごめんなさい案件ですが、わが社の中にごめんなさいをしたい人がいます。
時はさかのぼり春のころ、わが社の敷地には、大きな梅の木があり、今年は例年に無くたわわに実っておりました。夏が近づくにつれ、おいしそうに色づく梅の実。職場のみんなで話し合い、収穫して梅酒を作ることにしました。休日に出勤して、はしごに登り、みんな夢中で袋に集め、気がつけば大きな袋が梅で満杯になりました。
大瓶に漬け終わると全部で4つ、倉庫に保管し、完成が楽しみだね、などと話しながら帰宅したのですが、事件は次の月曜日に起こります。
「梅が、俺の梅が、ない!」朝、会社に響いたのは社長の悲痛な叫びでした。よりにもよって、まだか、まだかと収穫を楽しみにしていた社長を、梅酒づくりにお誘いするのをすっかり失念しており、それに気づいた一同は黙って下を向くしかありませんでした。
社長、本当にごめんなさい。密造酒となった梅酒は、いまだに倉庫の奥に隠してあります。
ちばらきっこ
男性/35歳/茨城県/会社員
2021-12-16 17:06