12月20日案件
本部長、秘書、リスナー社員の皆様、お疲れ様です。
都内でタクシードライバーを務めております。
3年ほど前にお送りした、20代もしくは30代くらいの
女性のお客様と交わした会話が
とても印象深く残っています。
お話好きな様子の、その女性は
「辛い事があったり、忘れたいくらい
悲しい出来事があったり、大きなストレスを
感じた時は、運転手さんは
どうしたら一番良いと思いますか?」と
私に問いかけました。
人生相談とも恋愛相談とも受け取れる、やや
大まかな感じの質問に、私は
「ストレス解消とよく言いますけど、
実際に起きた出来事は、無かったことにしたり
解消したりすることなどは
どうしてもできませんし、
悲しい記憶を忘れたくても、どうしても
忘れられないものです。
無理に忘れようとしたり解消しようとはせず、
新たに楽しい経験をして、
悲しい記憶の上から、素敵な経験という名の
絵の具やペンキで塗って隠してしまえば
良いのではないでしょうか。あ、
ちょっと例えが綺麗過ぎる言い方でした。」と
謙遜を込めて答えたところ、
その女性は、嘲笑とか失笑などでなく、
本当にとても明るい口調で笑ってくれました。
その時、たまたま目前に大きく大きく見えた東京タワーが
やさしいピンク色にライトアップされていて、
それを見た私とお客様は「あ!今日の東京タワー、
綺麗なピンク色ですよ」「あ!そうですねぇ」と
フワフワした雰囲気で朗らかに言葉を交わしました。
ほんの数分間の一期一会の会話でしたが
今でも印象深く覚えています。
あの時のお客様、ホッコリした気持ちにさせて
くださってありがとうございました。
南側のマコすけ
男性/48歳/東京都/会社員
2021-12-20 14:28