2021年、最後の暖簾掛け
今日で今年は〆の営業日。
キビシイ ニネンカン ダッタ ナァ
居酒屋なんて稼業が如何に不要不急の最たるものか、思い知った二年間だった。
この世になくてもたいして困る人なんかいない、その程度の“仕事”だったのだ。
そこで頑張ったからと言って、それがいったい何になるんだか……
解らんね。
世の役に立ってない仕事なんかない、仕事にはみんな意味がある、と思っていたけれど、鴻の場合は当てはまらないのかも知れない。
そもそもが何の変哲も無く、さして取り柄も無い、ちっこい店だし。
存在感、ほぼゼロ。
所詮、素人が始めた“お店ごっこ”だったのだ。
このお店ごっこをどうするか、来年は少し本気出して考えないとなぁ……
なぁんてチラチラ思いながら、今日も暖簾を掛ける。
今年最後の暖簾掛け。
鴻、七度目の年越しへ。
鴻の親父(おおとりのおやじ)
男性/66歳/埼玉県/居酒屋やってます
2021-12-30 17:29