この冬は白菜が安くてありがたい、って話
さほど手をかけてない、つまりたいして仕事らしきことをしていない。
それでも人がニコっと喜んでくれたりすると、思いのほか嬉しかったりするものです。
鴻は居酒屋なので、常に漬物を用意しておくようにしているんです。
ピクルスとか、生姜の甘酢漬けとか、セロリの赤紫蘇梅酢漬けとか。
お品書きにも「漬物」って書いてあるんだけれど、実際には漬物でお金いただくことは殆どないんです。
ピクルスなんかは肉料理の付け合わせで使ってしまうことが多いし、生姜の甘酢漬けは焼き魚や煮魚の付け合わせとして使います。
あとは頼まれてもいないのに「漬物食べるかぁ?」とか言いながらひょいと出してしまったり。
お金をもらうことを前提としていないので、どうしてもお値段安めの材料で作る漬物が多くなります。
季節によってですが、胡瓜、茄子、茗荷、苦瓜、セロリ、そして冬なら白菜が多くなります。
この冬はありがたいことに白菜の値段が安定していて助かります。
四分の一カットされたのが概ね59円〜79円くらい。
うちみたいな小さな店には四分の一でちょうど良いのです。
最近よく作っている白菜の漬物、原価安くて助かるし、手間も掛からないし、なかなかウマイとお客さんは食べてくれるし。
良かったら一度試してみませんか?
『白菜の簡単漬け』
◉白菜 4分の1
◉塩昆布 15〜20g
◉干し海老 10g
◉胡麻油 大匙2
◉塩 大匙1
白菜を洗って、水気が切れるまでザルに広げておく。急ぐ時はキッチンペーパーで水気を取る。
3cm幅くらいでザクザク切る。
大きめのボウルに入れて塩を振り、軽く揉んでから20〜30分置いておく。
白菜がしんなりしたら両手で挟んで軽く絞り、余分な水分を抜く。強く絞る必要はない。
再びボウルに、絞った白菜、塩昆布、干し海老、胡麻油を入れ、菜箸でよく和える。
蓋付きの容器に移し入れ、ラップをぴっちり目に被せてから蓋をする。
そのまま冷蔵庫で30分休ませる。
食べる時に削り節をちょこっとのせたり、正月用の柚子が残っていたら皮をちょんちょんとあしらったり。
すだちを軽く振るのも面白いです。
さてさて、皆さんのお口に合うでしょうか……
鴻の親父(おおとりのおやじ)
男性/66歳/埼玉県/居酒屋やってます
2022-01-16 14:35