フリーメッセージ
本部長、秘書、社員のみなさん
お疲れ様です。
お世話になった人とのお別れは辛く、葬儀でちゃんと伝えられる自信がないので、不謹慎なのは承知の上ですが、ここに思いを書き込ませてください。
私は岩手で郷土芸能の鹿踊り(ししおどり)というものを父と一緒に親子二代で受け継いでいます。
戦争によって途絶えてしまった郷土芸能保存会を復活させるべく平成8年に立ち上がった方々が、私の父を含める10人の師匠たちでした。
その時に郷土芸能の全てを教えてくれた庭元師匠が一昨日この世を去りました。
私が4歳の時に父の背中を見てやり始めた頃から、1人の伝承者として私にも対等に話しかけてくださり、子供ながらに嬉しかったのを今でも覚えています。
鹿踊りを生きがいに生きてきた私にとって師匠を失う事は、親を失ったかのような辛さで心がいっぱいです。
師匠。
鹿踊り保存会の再興と、技術の伝承に全力を注いでくださり、本当にありがとうございました。
そしていつか師匠の供養碑の前に次期団体のリーダーとして仲間を引き連れ、花を手向けに行けるように精進していきたいと思います。
キャンちゃん
男性/31歳/岩手県/機械整備士
2022-02-09 01:32