例のヤツの話
酷評の嵐が吹き荒れる(笑)
映画『大怪獣のあとしまつ』を観てきました。
どこに力点を置いて観るか?で評価も変わる、と思いました。シン・ゴジラのような真面目な特撮だと思えば、やはり不真面目なので(笑) 特撮ファンは激怒するでしょうけど。一方で凝った設定の舞台演劇だと思えばそこそこに楽しい。
ゴジラはもちろんウルトラマン、パトレイバーや人狼、アキラなど特撮アニメへのオマージュも散見されますが、それ以上に三木監督は、青年座出身の西田敏行さんはじめ、クセのある舞台俳優同士の掛け合いが好きなんでしょう。
俳優同士で好きに演らせちゃう演出は映画の方程式としては、あまり好きじゃないですが。それも好きずきかな。
主役級以外では、やけに環境大臣 役の フセ・エリさんがフューチャーされるなー、と思ったら三木監督の奥さんなんですね(笑)
好きなんでしょう、
役者としても奥様のことが。
岩松了さんや嶋田久作さんなど入り乱れる閣議のシーンは密室劇として成立すれば面白いかもしれません。たぶん舞台ならドッカンドッカン、ウケていたと思います。
唯一、山田涼介くんだけが真剣に特撮映画をやっていることで、しっかりとした芯はあります。あと【特務隊】の装備やコスチュームもなかなかカッコよい。
まぁ「え!? ……だったら最初からそうすれば良かったじゃん?!」と呆れ反るようなエンディングもミソ。自分は360℃ 回って笑っちゃったけど、あれもまた、特撮ファンをバカにしてると怒りだす人も多いでしょう。
言われているほど『クソ映画』ではない、と感じました。自分は代金以上に元は取れたと思っています。
コーギモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2022-02-11 16:52