代打案件
お疲れ様です!
私は今、フリーランスで音響の仕事をしてるのですが、少し前までは外回り営業をやっていたんです。
当時の私は、働いていた音響会社をリストラされて仕方なく全く違う分野の仕事に就いたものの合わなくて、辛くて辛くて毎日泣いてました。
その事を知ってか知らずか?未だになぜなのかわからないのですが、ある日突然、以前に音響関連で会った事があるだけの業界の大先輩から
『スケジュールが厳しくて立ち会えないMIXがあるから、居てくれるだけで良いから代打で立ち会ってくれ』
と頼まれたんです。
ひゃー?もうスタジオなんて何年も行ってませんよー?!と言ったのですが、
「誰も居ないわけにはいかない、てだけで、その場に立っててくれるだけで大丈夫だから!」
と説得されて…、
私は勤め先にはなんやかや適当に嘘言ってお休みして(ごめんなさい)、3日間ほどそのMIX現場に立ち会いました。
実際、代打にもならない代打で、やる事もなくボンヤリと他の方の作業を眺めるばかりでしたが、その帰り道で見た景色は普段と違って綺麗に見えてしまって、自分が弱っていたんだと気付きました。
私にとって、この代打は
「やっぱりこの仕事に戻ろう」
と決心するキッカケの1つになりました。
それから徐々に足場を固めて、勤め先を辞めてフリーランスですが元居た仕事の端っこに戻ってきました。
たとえ代打でも人生を左右する事がありますね…。
今は細々とですが、あの時連絡をくれた大先輩の助手のような作業をメインで請け負ってます。
あの頃は特に親しかったわけでもないのに、ご縁をいただけた事に本当に感謝ばかりです。
ここばち
女性/53歳/神奈川県/個人事業主
2022-02-17 13:39