ロックなティーチャー案件
皆様今日もお仕事お疲れ様です。
高校の時の歴史の先生、名前は思い出せませんが
いわゆるバーコード頭で、左から右へペタリと髪を撫で付けるスタイルの方でした。
授業中、小噺のような歴史話をしながら歩き回り、陽の当たる窓際へ行くと、
まー、僕に出来る事といったら、皆さんの事をこの頭で明るく照らしてあげる事ぐらいですね。
とニコニコしながら私達を見回します。
笑っていいのかどーしたものか、ハハハ、と何人かが明らかに気を遣った乾いた笑いをしていました。
とある日は、開けた窓から風が強めに吹き込んでいました。
心なしか窓寄りに立ち授業をする先生。
ペタリとくっついている髪の端の方だけが風にめくれてパタパタと浮いています。
今にも全部めくれてしまいそうでした。
多くの生徒が授業後、先生の髪心配だったわー、と笑っていたのを憶えています。
絶対にあれは確信犯です。
先生は自虐ネタで午後の生徒の眠気を吹き飛ばし、授業を聞かせる魂胆です。
穏やかで面白い先生でしたが、有名な昭和の元N首相がとても嫌いなようで、歴史でも政治の話になると必ず脱線してN首相への非難が始まりヒートアップ、授業が全く進まない事もしばしばありました。
懐かしいです。
自由で堅苦しくないロックな良い先生でした。
長生きしてくれていたら嬉しいです。
ゆずポンヌ
女性/48歳/茨城県/会社員
2022-02-24 00:22