心に残るあの1行

お疲れさまです。
10年程前、教授秘書をやっていた時の話です。
教授が発表する講演会が近づいていたとき、教授自身も海外出張が続いていて、不在の間にスライド作成を頼まれました。
あまりよくわからないけれど、元ネタがあったので、必死になって20枚のスライドを作りました。
出張中の教授と何度かメールでやり取りして、これでOKとなり、最後に念のため講演の内容に関係するM先生にも見てもらって、とメールで指示を受け、M先生に送りました。
翌日の朝、M先生から教授と私宛に、
「なんで最終段階で私に送ってくるのですか。もっと早く見せてくれないと困ります！」
と、怒りのメールが…
瞬間なぜ怒られているのか状況がわからず、頼みの教授は海外出張で不在だし時差で夜中だし、ひとりでどうしようと愕然としていました。

するとほどなく、時差で夜中のはずの教授から私に、メールが。
「全て私が悪いので、M先生の言っていることは気にしないでください」
と書いてありました。
その1行ですっかり力が抜けて、朝からぶわーっと泣けてきました。

あの1行にはほんと救われましたね。
後日、講演会は無事に終わり、教授と帰りに飲んで笑いながらその時の話をして、いい思い出です。

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