今更の報連相(“相”は抜き)
コロナコロナと騒がしくなって丸々二年以上。
鴻という鳥は海面スレスレの超低空飛行。
まだ倒産や廃業といった事態には至らず、とりあえず海面に堕ちずに済んでいる。
これを奇跡というか、執念というか、或いはただの意地っ張りというか。
いや、そんな志のあることではなかった。
単なる惰性……そういう類のやつだ。
もがくとか営業努力するとか、そういうことを一切やらなかった。
世間の心情と自分の技量とを鑑みれば、もがいてみたとしても成果を得られるとはとても思えなかったのだ。
何もしないから自分を追い込むこともなかった。
今となってはそれがむしろ良かったのかも知れない。
呑気なものである。
まだ何とかなる、と思っている。
だが「何とかなる」が通用しない時もある、ということも知っている。
その「どうにも何ともならない」その時がいつ来るのか、それがまだ判らない。
ただ、そんなに遠いことではなさそうだ、くらいのことは感じ始めている。
鴻の親父(おおとりのおやじ)
男性/66歳/埼玉県/居酒屋やってます
2022-03-11 00:04