本日の案件
本部長、秘書おつかれさまです。
私の父は以前、占いに従って方違え(かたたがえ)をしていました。
方違えとは目的地に向かう途中に縁起の悪い方角を避け、他の方角で1泊してから目的地へ向かうという平安時代の陰陽道の考え方らしいです。
ただ、父が行なった方違えは当時小学生の私から見てもツッコミどころ満載でした。
父の運気が悪いからと占いに行き、方違えが決まったのですが、方違えの先も実家からさほど遠くない東京の中心、駒沢。本来なら同じ方角でもう少し郊外まで行くべきだったらしいのですが、都会っ子の父には厳しく、祖母が駒沢のウィークリーマンションを契約しました。
母から「お父さん方違えするから。」と告げられた私は「お父さん家出てくの!?え、方違えって何!?平安貴族かよ、ていうか、神様とか全然信じてなかったじゃん!」と頭の中ははてなだらけ。
結局、父の方違えは効果を成さず「ガンになったかもしれない…!!!」と言い実家に戻ってきました。結果的にガンではなく陰性の腫瘍だったのですが、あの方違えは一体なんだったのだ…という疑問は今でも消えません。
占いを用いる場合は、頂いた助言を正確に実行する最低限の信仰心は必要なのだなぁと学んだ一件でした。
濡れひよこ
女性/27歳/東京都/会社員
2022-03-22 15:34