♪
今朝、エレベーター待ちをしていたら、扉にかわいい光の水玉模様ができていてホッコリしました。
光が差し込む方向を辿ってみると、建物に組まれた足場の床板に無数に空けられたまぁるい穴を通ってくる朝日でした。
オイラが住む古い集合住宅は、ただいま大規模修繕工事中です。建物全体が工事現場と化しております。
朝日を通してかわいらしい水玉模様を作っているのは無機質な金属板の穴。
本来の目的は作業員の靴についた土を溜めないとか、雨水を逃すためのものでしょう。
フト、人間社会もこういうものなのかも?と思いました。
たとえば…
ホームのベンチに長い時間座っている人がいる、とする。
「自分なんて何の取り柄もなくて、ただ生きているだけ。なんか虚しい」などと生きる気力が失せてボンヤリしているのだ。
一方、反対側のホームで、その光景を誰かが見ている。
「あの人、の〜んびりとしていていいなぁ。あくせく仕事をして疲れ切っている自分がなんだかくだらなく思えてくる」などと気持ちがちょっと軽くなり、救われている人がいる。
そんなふうに世の中は仕組まれている。
ささやかにでも、必ず誰かの役に立っている。
工事現場の無機質な金属板は気づいているだろうか?
出勤前の疲れた人を温かい気持ちにする水玉模様は、自分が作っているものだと。
どうぞ、みなさま、佳き一日を♡
くみ
女性/65歳/東京都/黄色くみ広報室長
2022-04-08 07:40