球種とヒジ関節の障害
一般的に、直球はシュートと同じくヒジの回内運動でフィニッシュを迎えるため、内側上顆の痛みや上腕骨外側上顆に付着する筋群の炎症も起こりやすくなる。疲労が重なりフォームが崩れてくると、直球はシュートに類似したヒジの使い方になりやすい。 シュートが多くなればヒジの回内動作が多くなり、その拮抗筋である回外筋や指・手背部の伸筋群は引き伸ばしながらパワーを出さなければならないので、過大な張力(筋力)が要求される。したがって、疲労も招きやすく、伸筋群の柔軟性が失われ、筋腱付着部の炎症を起こしやすくなり、圧痛や運動痛を伴うケースが多い。また、シュートを投げるようなヒジの使い方が多くなると、内側のインピンジメントを招きやすくなる。カーブは、シュートとは逆の回外動作によって起こり、内側の押し込みと回内筋・背屈筋の伸張運動を伴うため、上腕骨外側上顆や内側にも痛みが生じる。 投球に関わる肩・ヒジ・手首・指の連係した動きがスムーズに行われるためには、投球を起こす筋群がよい状態(柔軟性・筋力・筋持久力)で保持されることが大切。それができれば必然的にボールをコントロールするのに必要な調整も高くなり、球威のあるボールも投げられる。
のざ
男性/31歳/埼玉県/野球バカ
2015-02-27 21:39