濃厚案件 〜あの日は濃かった！〜

本部長、秘書、お疲れ様です。
私の濃厚な一日は、去年の12月22日、派遣先の高齢者施設で私のマッサージを受けてくれたおじいさんが亡くなりました。そのおじいさんは、私のマッサージを5年ほど受けてくださり、終わるたびに「軽くなったよ、ありがとう」と声をかけてくれていました。当日も、マッサージが終わり、「軽くなったよ、ありがとう」と話され席に戻っていきました。その一時間後、お昼ご飯中に食事を喉に詰まらせ、救急車で運ばれたのでした。救急車が来るまでの間、私が休憩を取っている横の部屋で、吸引器で喉に詰まった物を、看護師が取っている声が聞こえていました。意識が少し戻ってきていたので、命は助かるであろうと考えていました。ですが、救急搬送された日の夜に亡くなられました。喉に詰まっていた物の時間が長すぎたらしく、一旦戻りかけた意識でしたが、急変されたとのことでした。今まで、私のつたないマッサージを受けてくださり、しかもお亡くなりになる一時間前に話が出来たことが私にとっては濃厚な一日となりました。

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