濃い一日
濃い一日って良くも悪くも印象に残ってるものですよね。
濃かった一日はインターハイの県予選決勝の日です。
高校時代陸上部で競歩をしていた私。
その日も周りはいつも大会で競い合うライバルたち、でも、負ける気はしていませんでした。本気で勝ちに行って、表彰台に食い込む。東北大会を目指す。それを目標に、そして目標に恥じない練習を続けてきたから。
レースが始まり、予定通り上位集団で試合運びを進め、レース後半へ。1位2位が抜け出し、3位集団も私を含め数名に.最後の一周の頃には私ともう1人で表彰台を争う、そんな状況。互いに一歩も引かないデットヒート。2位の選手にも追いつき3人ほぼ同時でゴールしました。
ただ、そこからが長かった。なぜならその3人のうち1人は東北大会に進めないから。4位になった瞬間私は引退です。10分ぐらいの時間が1時間にも2時間にも感じました。どよめく会場。
結果は見ませんでした。気づいてたから、負けたのは私だ、って。
私にとって非常に濃くて長い1日でした。
今ではその中の1人がオリンピック選手になり、テレビの前で応援しています。
SYOBU
男性/33歳/千葉県/会社員
2022-05-11 12:34