案件。
『あの頃な』は、
家城本部長の舞台を観るような世界観が独特でした。
舞台で磨いた鬼才が放つ才能と勇気の処女作に感服いたします。
家城本部長は『中立の目線で』と表現していましたが、
一般の読者が勘違いして『コロナを何だと思っているんだ』なんて発言しだす人や、
論争にならないかと心配してしまうこともあったりしますが、
綺麗ごとではない、隠し事なく正直に勇気をもっての作品だと思います。
早々の増版決定、からの再ブレーク、おめでとうございます。
数十年後に残すべき本だと思います。
やはり、スカロケ・ファンとしては、ラジオのコーナーが最高に面白かったです。泣けてきます。
全国に在籍する数十万人のスカロケ社員の方々は、数倍の増し増しで楽しめること間違いなしです。
定価税込みで1650円の価値あり。スカロケ社員、必読です。
是非、最初から最後まで一気に読んでほしいです。気づくと涙が溢れてくる作品です。
『ラジオは、リスナーと共にあれ』がキーワードです。
浜崎秘書の御言葉「リスナーの幸せがパーソナリティの幸せ」という発言の真意が伝わりました。
目に見えないウイルスは人の心の中で増殖する。
このウイルスに有効なワクチンは他者を思い遣る想像力だという事を教えてくれる教本です。
都会の小さなラジオスタジオで、もがき苦しむ3人は世界の縮図だったのでしょう。
『あの頃な』の舞台化、映像化を是非。もちろん、脚本、演出、監督も家城さんで、お願いします。
(ハッピー浜崎役は遠山さんで如何でしょうか?)
bar亭主
男性/60歳/東京都/自営・自由業
2022-05-12 14:46