普段の生活
高級食パンブームとやらが衰退したそうです。
なんだか怪しげな経営コンサルタントみたいな人も暗躍していましたが『高級食パン』というワードそのものが逆に「貧乏っぽい」と思っていました。
「バターや卵や砂糖を使ってリッチな仕上がり、耳まで柔らかく生で食べても美味しく、軽くトーストしても美味しい」
だからって、パンだけの食事はプアだと思うんですよね。 ご飯・汁・漬物のセットほうが、食事内容としてはリッチだと思います。
パンを食べるなら玉子やベーコンでも焼いて、インスタントのカップスープでも付けたい。そしたら、パン自体の異常な柔らかさや、副素材の風味や、甘さは邪魔なんですよ。
普通のフランスパンや有名なダブ○ソフトなど美味しくて安いシンプルなパンがいくらでも売ってます。
ちなみに欧米人からすると、多くの日本のパンは柔らかすぎるそうです。それはワインのお供だったり、スープに浸したり、小さくちぎって、口中調味しながら食べることが前提にあるからです。
柔らかいパンは口中調味するとグチャグチャになって、オカズを台無しにしてしまう。
せっかく美味しいオカズを調達したのに、炊飯に失敗してお粥になってしまったようなもの。
柔らかい=美味しい、とは限らない。
それらは日常生活。
所詮はただの嗜好品であり、日々の生活や人生からは自然と淘汰されたのでしょうね。
日本の米文化は根強いですよ。
食品や外食を仕事にしていない人は普段意識することもないですが、普通であることは普通であるがゆえに高級より強い。
パン食文化も、イタリア料理も、日本人の普通の日常にはもともと不用の外様なんです。そこを出発点にしないとビジネスは失敗します。
…という良い教訓ですね。
コーギモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2022-05-20 08:04