兄が初任給でご馳走してくれた思い出のステーキ
本部長、浜崎秘書、社員の皆様お疲れさまです
「人生最大のご馳走」は兄が社会人になって初任給が出た時、私と母をディナーに招待してくれたときにご馳走になったステーキです
新宿の小田急ホテルハイアットでのディナー。こんな高級なお店でディナーをするのは初めてで母も私もかしこまった雰囲気に緊張をしていたのですが
長い白い帽子をかぶったコックさんが、目の前の鉄板で霜降りの分厚いステーキがジュージュー音を立てて
手早く焼いてくれます。
高校生だった私は目をパチクリ、いつの間にか緊張がほどけてステーキに舌鼓。
その時食べた時のステーキの柔らかさ、口の中で溶けていくお肉に何度も感動したものです。こんな美味しいステーキは初めて
あんなに肉に甘みがあるなんてと、そして兄の初めてのおごりでも食事は本当においしくて母は感無量の様子で涙を流していたのを
今でも忘れません。ただ会計が終わるまで兄が本当にお金を払ってくれるのか私も母も半信半疑でしたけど・・・
そんな兄も病に倒れ30歳半ばで亡くなり、今では忘れられない思い出の味になっています
ねこ猫33号
女性/37歳/神奈川県/会社員
2022-06-13 16:52