夏のお仕事案件
本部長、秘書、社員の皆さんお疲れ様です。
私は高校生の時に、夏休みを利用してリゾートホテルでアルバイトをしたことがあります。様々な場所から、大学生や高校生が集まり宿舎に泊まり込みながらひと夏をバイトしながら過ごします。職種もポーターやウエイターなどのフロント業務から皿洗いや施設の掃除まで色々とある中、私が配属されたのはリネン室。
その仕事は、朝はチェックアウトされた部屋からタオルやシーツを集めて大きな洗濯場に運びます。
そして2時間程かけて全ての部屋を周り終え洗濯場に帰ったると第2ラウンドが始まります。すっかりきれいになった洗濯物が乾燥機から湯気を立てて出てくるのをすかさずたたむという作業です。出てきたばかりの洗濯物は触るのも熱い程なのですが次から次へと洗い上がる洗濯物を前にそんなことは言ってられません。指の感覚を麻痺させながら一心不乱に洗濯物をたたみます。
夏休みのバイトとしては、なんとも地味で大変な仕事でしたが洗濯場のパートのおばあちゃん達には凄く可愛がられて休憩時間には朝採れの大きなキュウリを毎日お腹が一杯になるほど食べさせてくれました。
そしてそんなおばあちゃん達に合うためにその翌年と翌々年も同じ場所で働くことになったのでした。
今でもキュウリを見ると思い出す夏のお仕事案件です。
まんきち
男性/53歳/埼玉県/会社員
2022-07-14 16:11