オバケが出ない怖い話 案件 〜背筋が凍ったミス〜
本部長、秘書、お疲れ様です。
私の背筋が凍ったミスは、介護福祉士一年目に、研修で同じ病院内の外科病棟に配属されたときのことです。
高齢者のおむつ交換を担当し、一人でいいところを見せようと張り切っておむつ交換をしました。斜めに傾いていたベットを平らに戻し、手早くおむつ交換をして休憩室に戻ってきました。5分後、私が担当した部屋から、バタバタと数人の看護師が出入りする音がして、私の研修担当の看護師さんが私に詰め寄ってきました。「胃ろうの患者さんで、胃に直接食事を流し込んでいた時間なの。ベットを平らにしたら、胃に流し込んでいる食事が漏れ出てしまったの。胃ろう中は、ベットを倒さないでちょうだい」と言われました。その患者さんは、寝たきりのおばあさんで、声かけしても言葉が出ない病気でした。胃に食事を流し込んでいる状況をしっかりと見ていれば、防げたミスだったのですが、自分のことで精一杯だった私は、そこに気がつかず、ベットを平らにしたことにより逆流して、肺や気管に入り込んでしまったら命に関わるミスでした。看護師さんが異変に早く気がついてくれたので、大事にはなりませんでしたが、背筋が凍った私の大きなミスでしたね。
ふわふわクッキー
男性/52歳/東京都/自営・自由業
2022-08-03 08:39