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本部長、秘書、リスナー社員の皆さま

お疲れさまです。

本日の忘れられない味案件ですが、私が大学四年の冬に食べたカジキの刺身です。

中学生の頃に某美食漫画で「冬のカジキは格別」というのを読み、いつか食べていたいと思っていました。
チャンスは就職も決まり、卒業を控えた大学四年の冬が終わるころに巡ってきました。
大学一年生からアルバイトとしてお世話になっている定食屋さんに珍しくカジキが入ったのです。
お店のランチが終わり片付けをしながら賄いの準備に入ったとき、大将が「おう、カジキ食べるかい」と聞いてくださいました。
ずっと憧れていた味でしたが、お店では高価な食材なので申し訳ないとは思いつついただきました。

まず口に入れたときの香りが煮付けにするカジキとは全然違いました。
カジキってこんなにふくよかな香りがするのかと驚きました。
噛んだ感触も全然違います。
かなりサシが入っていたのですが、いわゆるマグロの大トロとは違い少しサクサクとした歯ざわりがあります。
大トロの口の中で溶ける柔らかい感触があまり得意ではなく、中トロぐらいが1番好きなのですが、そのカジキは噛むほどに口の中でほぐれて甘みよりも旨味が広がっていくようでした。
あれから10年以上経ちますが、あれほど幸せな一切れのお刺身は未だに出会えていません。

マヌルネコさんチーム

男性/35歳/東京都/公務員
2022-08-08 17:44

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