本日の案件
私の一生忘れられない味は、京都の割烹料理屋さんで締めに頂いた「たぬきご飯」です。
旅行で訪れた京都で、ちょっと背伸びをして先斗町の裏路地にある割烹料理屋さんに初めて入りました。
店内に入ると、まずカウンターに並んだ風情のある器に盛られた美味しそうなおばんざいの数々に目がとまります。旬の無農薬や有機野菜を中心としたおばん彩料理、地鶏や新鮮な海鮮を使った美味しい一品料理の数々、時間もゆったりと流れる空間の中で、気さくな大将と女将さんと時たま雑談したり、周りのお客さんと雑談したりと、なんとも心地よい、美味しくお酒の頂ける空間でした。
そんな絶品料理の数々の中で、定番の締めの料理「たぬきご飯」を頂くのが最高の瞬間です。刻んだ油揚げを餡でとじたものを”たぬき”と呼ぶのだそうです。
大将がカウンターの内側で、片手鍋を使いながら軽快な手さばきで作る様を眺めながら、漂ってくるお淑やかな和風出汁の香り。待ちきれない気持ちが高まります。
生姜を溶いた、だくだく熱々のとろ〜〜りとした餡の中を泳ぐ油揚げを底に沈むご飯とふわりと載せた刻み海苔と青葱と共に頂く。あつっあつっとなりながらも箸が止まらない、心身ともに温まる美味しさでした。
その時の出会い以降、毎年、京都に訪れる際には、必ず予約して伺うお店です。コロナ禍でしばらく遠のいていましたが、7月に3年振りの再訪。変わらずの味、至福の時間でした。
ぺんしゃん
男性/33歳/千葉県/会社員
2022-08-08 17:44