擬音案件

本部長、秘書おつかれさまです。

つい2週間前のこと。
夜10時ごろ、リビングにいたらキッチン側のドアから

ガタガタガタ、ドンドンドンドン
ガタガタガタ、ドンドンドンドン
という音が....

恐る恐る近づいてみると、
ドアの向こうに黒い影が...！

人だ！と思った私は、とりあえず外から開けられないように鍵を確認して、ドアノブを必死に抑え、主人に『外に人が、誰かいる！警察！』と、呼びかけました。

命の危険を感じている私のとなりで、主人が部屋の中からドアをノック。

トントントントン... トントントントン...

それでも相手は逃げず、またもや
ガタガタガタ、ドンドンドンドン
ガタガタガタ、ドンドンドンドン

なんで逃げない！？おかしい！やばい！と騒ぐ私に、主人が冷静にひとこと。
『これ人じゃないよ!たぬきだよ！』と。

必死にドアノブを抑えてた私は、パッと顔を上げてガラス扉に映るシルエットをみると、まさにたぬき！！

どうやら、向かいにある柵からこちら側へ移ろうと飛びかかったときに、我が家の扉に引っかかってしまったようでした。
しばらくすると、自力で降りられたのか静かに夜の街へ消えていきました。


あとで調べてみたところ、たぬきが家にくるのは縁起が良いのだとか？！思わぬ形での来訪でしたが、たしかにその数日後、主人の馬券が大勝ちしたのは、たぬきのおかげかも...？

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