徒然日記

2年以上、付きっきりで取り掛かっていた仕事が巣立った。気が抜けたタイミングでお盆休みをいただき、実家でゆっくり疲れを溶かしている。肩が軽い。重い仕事鞄を持たないからだろうか。心も軽い。眠りの質が良い。実家が海の側なので、波音のヒーリング効果かもしれない。

昨日は台風が来る前にと、朝飯前から墓掃除をした。数年ぶりにきちんと参加できた。真夏の草取り、汗だくだ。墓石を拭きながら、やっと来れた喜びがふつふつと湧く。御供物などもっと潤沢に用意するべきだったか。少しシュンとなる。

汗をかいた後のおにぎりは美味い。塩分が効いていれば尚更だ。紫を混ぜただけなのに、自分で作るより全然美味い。実家のご飯と言うだけで美味い。不思議。

自分の話をするのが好きな母が「お付き合いしてる人などは居るのか？」と聞いてきた。何やら、知り合いのお見合いオバサンが、30半ばの医者の連れ合いを探しているらしい。まあ、無理だな。「仕事を辞めて、地元に戻って、結婚する人生」に全く興味がない。「地元に戻る人生」は有りだと思っている。母や家や墓のことなど、割と気になる。しかし「実家を建て替えて、仕事場も作って、東京とリモート併用、2拠点生活」と言う妄想しか念頭になかった。

母に私の仕事を写真で見てもらったのだが、とても反応が薄かった。そんなことよりテレビの方が気になるらしい。少しシュンとなる。昔から勉強や部活で良い成績をとっても、褒めてくれる人じゃなかったしな。そう言えば、そう言う人だった。

明日は東京に戻る。日常に戻る。そう思って、ここはもう日常じゃないと知る。帰る場所だけど、日常じゃない。もう暫く、私の日常は東京なのだろう。

明日は早起きして海に行こう。
帰る前に海を吸い込まなくては。

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