監督ありがとう
本部長、秘書、リスナー社員の皆様お疲れ様です。
案件を1つ失礼します。
私は17歳のときに九州から東京へ上京し、高校へ行きながら芸能関係の養成所へ通っていました。
その養成所で出会った映画監督が、今でも私にとって大切な大切な恩師です。
当時、その監督は70代だったので、今はもう90代近くになると思います。
監督は芸能人になるための演技力や自分の見せ方などを教えてくれましたが、監督の教えてくれたことで一番学びになったのは、”礼儀”でした。
監督はいつも養成所の授業後には生徒全員を誘ってファミレスやカラオケに連れて行ってくださりました。ただ、年齢層がさまざまだったので私よりも目上の方が沢山いて、そんな場所が私にはかなりしんどくて...
私の気持ちに気づいた監督は、
「りさ、他人とのコミュニケーションの取り方を覚えて帰りなさい。君はまだ10代だ。コミュニケーション能力を高めることは絶対に無駄にならない。君がたとえ、この先の人生で芸能人にならなくても、僕が君に教えたいことは、これからの人生での生きる術になるはずだ。若いうちに礼儀やコミュニケーション技術を覚えておけば、大人になったら絶対に苦労はしない。僕は約束するよ。」
と話してくれました。
そんな監督の教えを素直に聞いた私は2年間に亘って礼儀を覚える場を与えられました。
その環境の中で学んだことは、”何かをいただいたらすぐにお礼を言う”、”困っている人には声をかける”、”人に伝えたいことがあるときには5w1hで話す”などです。
これらは当たり前なことなんでしょうけれど、実は学校が教えてくれない生きる術な気がします。
養成所が終わった日、監督は私に「人間として大切なことが学べた人こそが、芸能人としても花が開く人だよ。」
と話されていました。
大好きな監督。ありがとうございました。
監督の言葉は、20年経っても私の大切な宝物です。
ゴリサ
女性/39歳/東京都/会社員
2022-08-25 14:11