テンアゲ
少年隊の「仮面舞踏会」をリクエストします。
以前働いていた職場の上司は、その場を和ませたり笑いを取ったりする達人です。その上仕事もきっちりこなし、職場の方全員から慕われている存在でした。
そんな上司ですが、飲み会では必ずこの曲で皆のテンションをあげていました。なんといいますか、「とりあえずビール。」ではなく「とりあえず仮面舞踏会を歌おう。」という雰囲気で、ビールより先に仮面舞踏会でした。
背広を脱いだり、訳の分からない踊りをする上司に、「ディアディアディア」と合いの手をうつ同期や上司の仲間たち。
正直、一緒になって騒ぐのは苦手だったので私は手拍子に徹していましたが、テンションがすごい上がっている皆さんを見てるだけでもウキウキしてきて楽しかったです。
結婚して仕事を辞める時、上司たちから
「俺みたいなやつでも部長になれるんだから、グルナッシュさんはもっと上にいけるぞー。」
「そうだぞ。辛くなったら仮面舞踏会思い出せよ。」
と言われました。
しかし、いつも機転をきかせて面白い事をポンポンいって、それでいて滑ってなくて、尚且つ仕事もしっかりしてお客様からの信頼も厚くて、それで「俺みたいな」なんて言われてしまったら、私どうすればいいんですか、と思ったものです。
けれども辛くなったら仮面舞踏会を思い出し、上司、元気にしてるかなーと思いを馳せています。
グルナッシュ
女性/36歳/北海道/公務員
2022-09-01 14:10