案件
本部長、秘書、リスナー社員の皆さまお疲れさまです!
私が一番注目を浴びた日は、小学校6年生の始業式です。
始業式では、各学年から生徒一人が、1年間の抱負を発表するというものがありました。
私はそれに選ばれたのですが、当時20代で少しとんがっていて目立ちたがり屋だった担任の男の先生が、私にとんでもない事を言ってきました。
『普通に原稿用紙を読むんじゃ面白くない!丸暗記して、みんなをあっと驚かせてやろう!』
ただでさえ緊張する状況なのに、暗記って何言ってんだよー!
っと思いましたが、真面目な私は従うのみ。
更に先生は
『原稿用紙を読むと見せかけて、さっと原稿用紙は台の上に置いて、真っ直ぐ前をみて話したらかっこいい!』
と言ってきたので、私は春休みの間、毎日母の嫁入り道具の鏡台の前に立ち、必死に暗記をしました。
そして始業式当日。
壇上に上がり、言われた通り原稿用紙をさっと置くとざわつく体育館。
真っ直ぐ前を見ながら最後まで一言一句間違えずに完璧に話しあげました。
『凄い〜!』という歓声が湧き上がり、先生を見るとかなり満足気な表情。
私はとにかく終わって良かったとホッとしました。
今になると、『先生が周りに自慢したかっただけだよなー、努力したのは私なんだけどなー』と思います。
なんだかんだ良い思い出ですが、、、
白地に紫
女性/41歳/茨城県/専業主婦
2022-09-14 15:41