時間よ戻れ案件
本部長、浜崎秘書、リスナー社員の皆様、お疲れ様です
なんであんな事に案件
社会人になったばかりの秋頃です
家業を継ぐ為の丁稚奉公で、仙台のとある会社で営業勤務をしていました
全然、私に向いた仕事ではなく、毎日呆れる程ダメダメでした
そんな当時の心の支えが『行きつけの飲み屋の看板娘』
冗談抜きに余りにも可愛らしい娘で、常連さんたちがあの娘が私に気がある、と言われても呑みの席のネタだと思っていました
だから店のみんなが私達の為に宴席を設けると盛り上がっていても、単純な笑い話だと思っていました
そのくらい、非現実的にその娘は眩しい位可愛かったのです
当日、私は残業で、店に行ける様な状態ではなく、みんなが宴席を設けるって話も忘れる程ボロボロになっていました
後日、いつもの調子でお店に行くと…
みんながシラ〜〜〜っと私を見ます
当日みんなが待ち構え、最後には看板娘が泣くまでの話を聞かされました
自分に自信が持てず、人から好かれるなんて思いもかけない夢物語で、非現実的過ぎて驚く他ありませんでした
その後、気不味くてそのお店には行けなくなり、私自身、仕事が余りにどうしようもなく、奉公先から見放され、私は仙台を去る事になりました
もし、あの時ノコノコ見せに行ったら…
もしかしたら、看板娘と個人的に仲良く出来たかも知れません
でも、その後待ち受ける人生最悪の時期に巻き込まなくて良かったとも思います
今はただ、看板娘が幸せで居てくれたらなぁって願っています
おのぼり
男性/50歳/神奈川県/会社員
2022-10-06 05:39