時間よ戻れ！案件につきまして

本部長さん、秘書さん、スタッフさん、社員の皆さん、こんにちは。

あの時に戻れるなら、娘が生まれた瞬間、です。

私、産院に向かう途中で渋滞にはまり、娘の出産に間に合わず立ち会えなかったのです…

産まれた30分後ぐらいにようやく病院に到着。
「あら、やっときたわねぇー」と笑う助産師さん…
「もうとっくに産まれたわよ！」と睨みつける義母…
新生児室の前で初孫を眺め涙する義父…
分娩室から車椅子に乗って出てきた妻…
「えっえっえっ？？？」と呆然と立ち尽くす私…

やっと「あー、産まれたのかぁ。間に合わなかったのかぁ。」と状況を理解し、先生や助産師さんに御礼を伝え、妻を労い、義父母にお詫びし、ガラス越しに我が子と対面。

この状況、針の筵とはこのことぞ。
第一志望の大学に落ちた以上の虚しさ。一ヶ月近くかけてようやく出来上がった提案資料のデータが消えた以上のショック。

出産に間に合わなかったことは17年経った今でも突かれる失態。
あー、戻れるならあの日。もう二時間早く家を出ていれば。渋滞にハマらずスイスイ行けてたら。
変な感じにならずに我が子と対面できたのに。

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