アントン!
子供の頃から小中高と毎週 欠かさず見ていたテレビ番組がありました。
局の花形、金曜20時、
伝説の番組『 ワールドプロレスリング 』
団体名 『新日本プロレス』の実況中継です。
前座の試合など興行そのものは夕方から始まっていますが、一番盛り上がる「本日のメインイベント」を含め、後半の何試合かを中継でつなぎます。
今ではなかなか信じがたいかもしれませんが、毎週コンスタントに15〜30%の視聴率を記録していた超人気スポーツ番組。
そこで、毎週、最後を飾るメインイベンターを努めていたのが『 アントニオ猪木 選手 』その人でした。
お若い皆さんには「元気ですかーっ?」の掛け声と共に、良く分からないけど誰かをビンタしている、面白おじさんの印象しかないでしょうけど(笑)
あの頃、お茶の間の少年たちやお父さんたちには憧れの存在でした。エースにして4番。余人を持って代えがたい唯一無二のスーパーヒーローだったんです。
敵役レスラーや、チャレンジャーの若手レスラー、因縁のストーリー渦巻く外国人レスラーなどを、毎週毎週、必殺技でなぎ倒す姿は痛快でした。
闘う『カリスマ』
燃える『 闘魂 』
なんて言葉を一般に認知させたのは猪木さんかも知れません。
やがて第一線を退いたカリスマ『 アントニオ猪木 』は、もう自分の好きなアントニオ猪木ではなくなって、それに どこか反発するような、とっくの昔に別れを告げたはずなんですが。
それでもこの日本のどこかに猪木がいるんだ、ということは、心の奥底を熱くするものがあって。
その熱源が失われたような気がします。
やはり寂しいですね。
コーギモモ
男性/57歳/神奈川県/飲食業
2022-10-09 22:06