本日の案件
僕のした修行は20歳の時に行った「アメリカでの14ヶ月間の農業研修」です
僕はとても影響されやすい性格でして、学生の頃に読んだ本に「農業で成功する人のほとんどが、海外での農業に少なからず触れている」
と言う文章があり、何をその時勘違いしたのか、「ならアメリカへ農業研修いこう!」と思い立ち、農業研修に参加しました。
アメリカでの生活はそれはもう本当に修行と言うもので、気温35度、空を見上げれば毎日快晴で、飛行機雲が何本もクロスしてる世界。その空の下朝5時から地面に這いつくばり、草取り。パプリカの収穫。バケツを担いで玉ねぎの収穫。仕事は夜8時まで。週休は半日の本当に修行の日々を過ごしました。
一日水を何リットル飲んだかわかりません。汗が止まった時のためにポケットにはアルミホイルに包んだ塩を持ち歩き、最初の1ヶ月で15キロ痩せました。
腰を落とす作業が多かったため、「肘と膝をくっつける」と言う作戦を思いつき、これで腰が楽になりますが、そこで何が起きるかと言うと「ディッキーズのジーンズが1ヶ月持たない」んです。すり減って穴が空いてしまって。
こんな肉体労働をしてましたが、場所はアメリカで、不思議に思うかもしれませんが会話は全てスペイン語。メキシコ人と仕事をするからです。なので頭もフルに使い、夜はクタクタですが一日30分の勉強も…
そんな修行の期間を過ごし、今は北海道で農業をやっています。あのアメリカで学んだことは全て体に刻まれており、辛いと思った時の後一歩を踏み出すのではなく、走れるようになったかなぁと思います。
そしてなかなかボスとは話せませんでしたが、たまに給料明細に付箋でメッセージをくれるんです。短い2つの単語で、本当にたまにですが。それが本当に嬉しくて、そこで明確な目標も出来ました。
本当にあの期間は人生で1番働き、人生で1番勉強した14ヶ月間でした。
そう言えば書いてて思いましたが、4日前で帰国して丁度10年経ちました。10年前青春してたなぁ
丁度その時聞いていた かりゆし58のさいな かけてくれたら嬉しいです!
いつも軍手を無くす
男性/33歳/北海道/自営・自由業
2022-10-19 09:38