案件 歳の差のお友達
本部長、秘書、リスナー社員のみなさま、お疲れ様です!
私には、35歳離れた友人がいました。もう15年くらい前になると思いますが、同じマンションに住んでいるご婦人で、私からエレベーターの中で声をお掛けしたんです。
ちょうどその頃、私の母が若くして病気になり、右半身麻痺の後遺症が残ることが明らかになりました。私はまだ子どもがいませんでしたが結婚していて、母は「孫ができてもオムツも変えてあげれない。抱っこもできない。ごめんね」と泣いていました。私も「母の料理ももう食べれない、私に子供ができても助けてもらうこともできない。私が母を助けなくちゃいけない」と思いとても落ち込みました。
そんな時、同じマンションに、母より少し年上に見えるご婦人が、足が不自由で杖をついて歩く姿をお見かけしました。その方は、いつもひとりでお出かけしていて、とてもはつらつとして見えました。私は、母もそんな風にまで回復するのか、これからを悲観する母に何て声をかけたら良いのか分からず、思わずその方に「少しお話を聞いてほしいんです」と声をかけてしまったのです。
するとご婦人は、はじめは驚いていましたが、事情を聞いてぜひお茶でもしながらお話ししましょう、と言ってくれたんです。
それから何度か近所でお茶をしたりして、ご婦人の病気のこと、回復までの道のり、不自由でもお出かけできる場所などお聞きして、励ましてくださいました。そこから継続したお付き合いになり、ついには私の母とも会ってくださり、母はとても勇気づけられて、私たち親子ともども助けていただいたと思っています。ご婦人は独身のひとり娘さんと2人暮らしで、私は娘さんにはお会いしたことはないのですが、娘さんから「若いお友達ができて良かったね、と言われるのよ」と笑顔でおどけてくれたりしました。
引っ越してしまって、もうずっとお会いできていませんが、これ以上の、歳の離れた、こんなに深いお付き合いができたお友達は、未だかつていません。本当に感謝しています。
てつおの母
女性/44歳/神奈川県/専門職
2022-10-25 18:28