ラーメン案件
本部長、秘書、お疲れ様です。
20年近く前の社会人1年目の時の話です。
就職し、地元から出て東京で一人暮らしをすることになりました。
社会人1年目、仕事もなかなかうまくいかずに苦労する毎日が続いていました。
帰りが遅くなることもあり、外食することが多くなりました。
外食の選択肢の中に、家の近くにあるラーメン屋さんがあり、寄ることもありました。
そのラーメン屋ではいつも、カウンターに座り、定番で中華そばをいただいてました。
さっぱりとした出汁の効いたラーメンで、ラーメンを食べたい時はいつもこのお店に寄っていました。
ある日、帰りが遅く、でもラーメンが食べたいと思い、そのラーメン屋さんに寄ったのですが、閉店時間を少し過ぎてました。
ダメもとでラーメン屋さんの店主さんに「もう、終わってしまいましたよね」と声かけたら、「どうぞ」と返答。ラーメンをいただくことができました。
いつも通りカウンターで待っていると、いつもよりチャーシューと煮卵などの具材が多くありました。
私は「中華そば頼んだんですけど・・・」というと、店主さんは「具材余っているから、サービスだよ。夜遅くまで仕事大変だね、無理しないでよ」と声をかけてくれました。
私は嬉しくなり、東京に出て優しくされたことがなく、思わず泣いてしまいました。
この後も転勤するまではこのラーメン屋さんに寄って、中華そばをいただきました。
さっぱりとした出汁の効いたラーメン、忘れられない味です。
ゆうくんパパ
男性/44歳/東京都/会社員
2022-10-26 22:05