思い出のラーメン案件
私の思い出のラーメンは父と2人で食べた事です。
3兄妹の末っ子である私は兄達と年が離れているせいもあってか、父には色々と連れて行ってもらっていました。
その中でもラーメンはなにかと思い出に残っていることも多く、父と食べたラーメンは味よりもそこで過ごしたたった時の出来事を思い出します。
当時通っていた小学校から父の職場が近かったのでよく早く終わると迎えに来てもらうと、きまって寄っていく古びたラーメン屋がありました。
店内は薄暗くて、傾いたカウンターでスープもこぼれそうなくらい斜めになって、それを見ては、今日はスープこぼれなかったよって言いながら笑い合ったりしました。
成人を迎えたその時は、2人で瓶ビールとメンマと付け合わせのもやしに餃子を頼みグラスを傾けて乾杯し、1人の大人としていろんな話をあーでもないこーでもないと話しながらすすったラーメンの味。
こんな事をお前と後何年できるかなぁなんて話しながら、嬉しそうに食べてた顔を思い出します。
そんな父も昨年のちょうど今頃病気で亡くなり、1年が経ちます。
あの頃が懐かしいなぁと感じながらも、もぉそれが出来ない残念な気持ちもあります。
ラーメンは私と父のほっこりとした思い出を残してくれた大切な物です。
暴走ママ
女性/38歳/東京都/自営・自由業
2022-10-27 12:23