メンモリー

本部長、秘書、社員の皆様お疲れ様です。
本日の案件ですが、私が田舎から上京してきたのは1999年の夏、なるべく自炊をしなくて済むようにまかない飯にあやかろうとまずは飲食系職探しをすることにしました。時は世紀末、ミレニアム、混沌とする東京は空前のラーメンブーム、環七激戦区、家系など聞いた事もない単語が飛び交う中、私は渋谷のとある新規オープンのラーメン屋でオープニングスタッフとして働かせて頂くことに決まりました。オープン1ヶ月前の工事中の店内で面接を受けたのですが、そこにはテレビクルーが撮影をしていて、オープン1ヶ月後の10月にこの店の特集番組をやる為の撮影だというのです。
その番組は当時月曜21時に日テレでやっていた『スーパーテレビ情報最前線』。本部長知ってますか？そこで1時間ほぼ丸々、北九州から渋谷に本店を移すというそのおみせのドキュメンタリーが放送されたのです。
放送前は1日200杯行くか行かないかの売上だったのですが放送後は朝から晩まで行列が絶えない超多忙な毎日に急変、周末には12時間の営業時間で1000杯売るという驚異のハードワークを強いられ、渋谷の駅前に物凄い行列ができて目の前の渋谷警察署から指導が入ったりするくらい、当時の渋谷、いや、東京で超話題店になり、芸能人も沢山いらっしゃいました。
一年半お世話になり今の業界へと転職したのですが店長にも『お前は当時を知る数少ない戦友』と言われ今でも仲良くさせていただいてます。因みにお店は当時のような忙しさは落ち着いてますがまだ当時と同じ場所にあり今でも美味しい北九州あっさり豚骨ラーメンを提供してくれます。

0