思い出のラーメン
本部長、秘書、社員の皆さま、お疲れ様です!
私が小学生の頃の話です。
私の住んでいたところでは、冬になると、不定期なんですが、ラーメン屋さんの移動販売車がやってきていました。「美味しい〜、美味しい〜、ラーメン屋さんだよ〜」とおじさんの声が拡声器から流れてきて、ちょうど昔の焼き芋屋さんのような感じです。
不定期なので、こちらも毎回、その音を聞くや、私と弟が「お母さん!どんぶり、どんぶり!」と叫びます。そして母と近くの広場にどんぶりを持って向かいます。
そこで、おじさんの作るラーメンをどんぶりに入れてもらい、ラップをかけてもらって汁がこぼれないようにしてもらう。そして自分の家のお盆にのせて帰る、そんなスタイルのおじさんのラーメン屋さんです。
イスやテーブルはないので、そこで食べたい人はみんな立ち食い、笑。
器もおはしも自分たちで持ってくる。今思うと、エコですよね〜。
母と私たちがラーメンの出来上がりを待っていると、父があとからのんびりとお盆を持って取りに来る。そして4人で揃って歩いて帰る、なぜかいつもその動きで、家に着く頃にはちょっと伸びてるラーメン。でも美味しかったなあ、あのラーメン。
昭和の家族の思い出です。
みどみどり
女性/51歳/東京都/自由業
2022-10-27 17:57