ふと思い出すのは…
本部長、秘書、社員の皆様こんばんは。
私がふと思い出すのは、7年ほど前に新婚旅行先のロンドンで出会った、紅茶ショップの店員さんです。
たまたま通りがかったお店なのですが、紅茶ショップにしては珍しくイマドキな雰囲気に惹かれて店内へ。
中に入ると、カラフルなボックスに入った多種多様の茶葉たちがずらり。
何をどう選べばいいかすらわからずキョロキョロしていると、
ひとりの店員さんが試飲をすすめてくれました。
小さなカップに入ったその紅茶は、スパイシーな香りがありつつほんのり甘いミルクティー。
11月の肌寒いロンドンを歩き回ったあとの私の身体にじわ〜っと沁み渡りました。
「せっかくだからこの茶葉を買って帰ろう!」と思い、
試飲を勧めてくれた店員さんに「この紅茶はどの商品ですか?」と英語で尋ねると、
「コレとコレのブレンドです。」と言いながら2つのボックスを差し出してくれたので、
そのふたつを受け取ってレジに向かいました。
お会計を済ませ、店を出ようと振り返ると、前から小走りで先ほどの試飲の店員さんが。
彼女は私に小さな紙を手渡してくれました。
それはレシートの裏紙だったのですが、ボールペンで、
『購入した2種類の割合は2:1
ミルクか豆乳をひとさじ加える。
好みではちみつを入れてね:) 』
と、さっき試飲した紅茶のレシピが。
わざわざ手書きでそのメモを用意してくれた彼女の思いやりに、とても感激しました。
それ以来、人に何かを尋ねたり尋ねられたりするたびに彼女のことを思い出します。
ビスコたべる子
女性/37歳/東京都/自営・自由業
2022-11-22 19:26