社員掲示板

本日の案件

皆様お疲れ様です。

恥ずかしながら、私は結婚して、初めて母のご飯のおいしさに気づきました。

きっかけは夫でした。
徒歩3分の場所に住む母が煮物を持ってきてくれたんです。「煮物かぁ……」とあまりテンションの上がらない夫が一口。「え?すごい!うまい!うまいよこれ!すごい!こんなに美味しいものを食べてきたのか。羨ましい。これはすごい……」とほとんどを一人でぺろりと食べてしまいました。

母に聞くと、煮物に入っている食材によって、それぞれを濃さの違う煮汁で煮て、最後に一緒にすることで、全ての味を整えているとのこと。
そんな手をかけてくれているとは、まったく知りませんでした。

たしかに、幼い頃から母はいつもキッチンにいて、一度たりとも不味いなぁと思ったものは食卓に出たことはないし、パエリアやグラタンなど洋食もどれも美味しいもので。でもそれが当たり前のことだったので、しっかりと「美味しい!」と言ったことがなかったことにそこで気づきました。

夫の反応を伝えると、少し照れたような母の笑顔。もっともっとちゃんと美味しいって伝えてくればよかった。だから、これまでの分も合わせて、しっかり「美味しい」「ありがとう」を伝えたいと思っています。

私も母になりましたが、母のようには15年経ってもまだまだ追いつけません。でも、せめて息子になにか記憶に残る1品が残せたらいいなぁと思っています。

ひげくまん

女性/46歳/東京都/演奏家
2023-01-26 17:42

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