「深夜物語!案件〜夜中にこんなことがありまして〜」
本部長、いつも可愛い秘書、お疲れ様です。
以前、長野に、私の運転で車で家族旅行に行った時のことです。
昼間に行くと混むので、深夜に移動することにしました。
深夜、私達以外、誰もいない、外灯も無い山道は、怖いくらいに空いていて、そして、暗く、静かでした。
深夜なので、家族は、皆寝ていて、私は無言で運転をしていました。
しばらく走っていると、ふと「スピードを緩めた方が良い」と思い、アクセルから足を離しました。そして、車を止め、停車しました。
山の新鮮な空気を吸おうと思い、窓を開けると、思いの他、霧が濃かったことに気付きました。
すると、突然、しげみから、子ギツネが1匹現れて、ゆっくりと、私に近寄って来ました。
車の運転席のドアの側まで来ると、座って私を見上げていました。
私と子ギツネは、しばらく見つめ合っていました。そして、子ギツネゆっくり立ち上がり、しげみへと帰って行きました。
私はなんとも言えない気持ちになりながら、車を出発させました。さっきよりも、霧は晴れていました。
その先に、崖があり、あの深い霧のまま運転していたら危なかった、ということはありませんでしたが、不思議な気持ちになった深夜の出来事でした。
秘書のサイン希望です。よろしくお願い致します。
しばししば
男性/--歳/茨城県/会社員
2023-01-31 11:12