深夜物語!案件~夜中にこんなこがありまして~」
本部長、浜崎秘書、リスナー社員の皆様、お疲れ様です
深夜のお話、いくつか思い出があるのですが、今回はオチのない怖い話です
大学で初めての独り暮らし
ワンルームマンション
駅近の激安物件です
もう駅のホームが丸見えな距離です
ただ、踏切も近くて終電の後も工事の電車やら貨物やらが頻繁に通るのでとてもウルサイ物件でしたから、あり得ないくらい立派なマンションが、床の抜けそうなボロアパートと同じ家賃でも、違和感がなく、お買い得物件と思って住み始めました
もう、おわかりですね?
そう『訳有物件』でした
駅チカの独り暮らしのアパートは学生にとっては溜まり場条件にピッタリなのですが………
かなりの確率で同じ体験を共有していました
時計も見えない夜中、寝静まった頃
先ずは金縛り、そして声が出せなくなりました
ついで誰かが部屋の中をウロウロ歩き回る気配がします
体重が移動する感じ、と言えばイメージ出来ますか?
あまりにリアルで絶対に泥棒だと思いました
しばらく物色する様に歩き回ると、誰かが顔のすぐ近くで息を殺してガン見している気配がします
絶対に強盗だって思い、寝たふりを決めます
頭の中では「寝てます!気付いてません!早く出てって!」と連呼してます
長いのか、短いのかもわからないくらい怖さと緊張で汗が吹き出ます
気が付くと金縛りも解け、気配も消えています
こんな事が月に2〜3回置きました
そのたびにドアと窓の戸締まりを確認しましたが、チェーンロックも施錠されたままです
その部屋には結局3年住んで、最後の方はあだ名もつけて「通行人」がまた来たなぁ〜位にしか思わなくなりました
が、部活の先輩は一度体験して以来2度と泊まりには来なくなりました
他の悪友達は「何盗られても俺のじゃないから好きなだけ持っていけ!」って思ってたそうです
オチが無いので苦手な人はゴメンナサイでした!
おのぼり
男性/50歳/神奈川県/会社員
2023-01-31 15:03