深夜案件…

本部長、秘書、社員の皆様お疲れ様です。
深夜案件…怖い話でも大丈夫でしょうか？
仕事を深夜までやっていた日のことです。
かなり遅い時間で霧雨も降っていましたが、日課のランニングをするため家を出ました。
住んでいる地域は少し行くと田んぼと畑が広がる地域です。
その田んぼと畑の中を走っていると少し大きな道路の交差点で赤信号に捕まりました。
人も車も全く来ることはありません。
ふと、交差点の向こうに傘が開いたまま落ちていることに気がつきました。
真っ黒の傘です。
落とし物？と思って目を凝らすと、ハッとしました。
傘の下に人のようなシルエットが見えるのです。
霧雨のせいなのか、よく見ても真っ黒で確かに人なのかは分かりません。でも傘は開いたまま少し傾いて向こうにあります。
怖くなり、すぐさま来た道を振り返らず引き返しました。
今にして思えばご高齢の方が徘徊していた可能性もあるのではと思うのですが、あの瞬間、深夜の霧雨の中で声をかける勇気は私にはありませんでした。
本部長、秘書なら声かけますか？

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