案件

お疲れ様です。

自然気胸という病気で入院していた時の話です。

手術の前日に病院内のお風呂に入っていたのですが、
その場にあったボディソープとシャンプーで頭や体を洗い
脱衣所にあったドライヤーで髪を乾かしていたら、
突然やってきた上半身に入れ墨の入ったお兄さん2人に怒鳴られました。

どうやら備え付けの物だと思って使った物が
全てその人たちの親分の私物だったようで、私は慌てて謝りました。

いくら謝っても許してもらえなかったのですが
車椅子に乗った優しそうなお爺さんが脱衣所に入ってきた瞬間にお兄さんたちが一切喋らなくなり、
私は「この人が親分なのかな」と察しました。

勘違いしてシャンプー等を使ってしまったことをお爺さんに謝罪すると
「それは別に構わんけど、兄ちゃんこいつらに何かされたか？」とニコニコしながら言われ、
「大丈夫です、この度はすみませんでした」と再度謝り早々にその場を去りました。

恐らくそのお爺さんが一番怖い人なんだと思いますが、私には仏様に見えました。

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