案件

心を震わせた漫画のセリフは、盆ノ木至先生の『吸血鬼すぐ死ぬ』11巻内 “アンタが弱いのは単に経験と実力が無いからで熱意も動機も関係ないわよ！” です。

シチュエーションは、吸血鬼退治人を目指すキャラが、なかなか上手く吸血鬼退治を行えず、しょぼくれているところに現れた先輩退治人が話を聞くシーン。ちゃんとした熱意も動機もなく、目標がある他の仲間と違って俺は駄目なんだ…と自分を責めるのに対し、先輩退治人が、“アンタが弱いのは単に経験と実力が無いからで熱意も動機も関係ないわよ！” “やろうとしたことが思ったようにいかなくてショック受けてるだけよ‼︎よくあることよ‼︎”と返すのです。これを読んだタイミング的に自分の現状にも重なり、心にグサっと刺さりました。当時は社会人1年目。志望度が高い会社には縁がなく、目指していた業界ではない道に、とってつけた動機で進んだ私。実際に働いてみて、全然上手くいかないな…ともがくなか、癒しを求めて読み始めたギャグ漫画に、笑い以外の思わぬ部分で救われたのです。ただ、本当にこの台詞の通りで、熱意云々の前に新人は単純に経験がないわけで、下手に焦る必要はないのです。こんな言葉をかけられる先輩に自分もなれるよう、経験と実力をつけていきたいものです。

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