子供達の心の傷。
先日NHKの戦争がもたらすウクライナの子供達の暮らしぶりを追ったドキュメンタリー番組を見た。
ある12歳の少年が激戦地から首都のキーウに避難してきたのだが、心に大きな傷を負っていたためになかなかキーウでの生活に馴染めない。
また別の激戦地から逃れてきた16歳の少女は、ミサイル着弾の爆音と犠牲になった友達の死体を見た事で、あまりのショックに心を閉ざして無表情になってしまった。この少女は感情を失くす事で自分を守っているという…。
そしてまたもう一人17歳の少年もまた激戦地から避難。彼は学校を卒業したらウクライナの軍隊に入隊してロシア人を殺したいと言って頭を丸坊主にした。
こういった心に大きな傷を負った子供達を受け入れた学校の教師達は懸命に彼らに寄り添う。
「戦場だけが戦争ではない。子供達の心にも戦争が起こっている」とある教師は言った。
この番組を見て、私は遠く離れたこの日本でバラエティ番組やお笑いを見ながら笑っている気分にはどうしてもなれない。
私自身もイラストレーターという立場で海外の雑誌社からウクライナ関連のイラストを数多く依頼されているので、対岸の火事とか他人事とは思えないのだ。
戦争は勝っても負けても何も得るものはない。
失うものが限りなく多いという事を改めて知るべきだと思う。
ロシアの一人の暴君のためになんの罪もないウクライナの人達が尊い命を奪われる…こんな愚かな行為を一日でも早くやめさせなければならない。
ウクライナの子供達に笑顔と平和な日常が戻る事を願ってやまない。
コロンボ
男性/68歳/神奈川県/自営・自由業
2023-02-19 09:04