「名物先生案件〜あの時はお世話になりました〜」
小学校時代のT先生、北海道出身の
児童から信頼は厚いけど黒板の字が
汚くて読めないと児童から
いじられる大人気の先生でした。
ある日、折り紙の不幸の手紙が
私の机の中に入っていました。
同じ手紙を5人に送り付けないと
自分に不幸が訪れるという、
いわゆる「チェーンメール」の
アナログ版です。
「5人に書かないと、私は不幸になるの?」
「だからって、誰かに、そんなこと出来ない」
困惑し不安になった私は、親友に話してから
そのまま担任の先生に
「机の中に、こんな物が入っていた」と相談。
読みながら、先生の表情は、みるみる変わり
「みんな、席について!」と第一声。
クラス全員に向けて手紙を読み上げ
「こんなこと、友達にしていいと思うか?」
「受け取った人は、どんな気持ちにあると思う?」
「不幸の手紙を送って他人の不幸を作っている、
それこそが、不幸だろ?」
「手紙を出さなくても不幸には、ならない」
「受け取ったら先生に言え!それが勇気だぞ」と
諭してくれました。
不安になった私を救ってくれて、
「不幸の手紙は、悪い手紙だから
断ち切っていい」とみんなに
教えてくれたので
それ以降、不幸の手紙に遭遇することは
みんな、ありませんでした。
生きた教育をしてくれた先生に感謝です。
ちーたん♥
女性/57歳/東京都/パート
2023-03-02 11:54