名物先生案件
皆さまお疲れ様です。
もう35年程前の話になります。私が小学校高学年頃の音楽の先生がすっごく厳しい先生でした。当時、年齢は恐らく50代くらい。白髪混じりの少し長髪で、眼鏡の奥の眼は少しつり目で、いかにも気難しい感じ。その頃は国語や算数、理科社会などは担任の先生が授業していましたが、ある授業参観の日、たまたま担任の先生が休みで、代わりにその先生が授業をやることに。普段あまり授業参観をやった事ないと言っていて、その日はなぜかハイテンションでした。親たちが教室に入ってくる前に、「みんな、お父さんお母さんにいい所見せたいだろう。先生が質問したらみんな手を上げて。その時、自信ない人は親指を折り曲げて。その人には指さないから。」と。確かにそうすれば後ろから見ている親たちにはわかりません。
私は普段滅多に手を上げたり積極的に発言する事はないので、ちょっとドキドキして、結局手を上げることはできませんでした。先生を信用してない訳じゃないのですが…
授業参観が終わった後、他の子達が先生にかけ寄り、「先生ありがとう」と言っていたのを聞いて、勇気を出して手を上げれば良かったかなぁと思ったと同時に、普段あんなに怖い先生も、子どもたちに囲まれて目尻を下げていたのが印象的でした。
うさぎ年のウサギ好き
女性/49歳/福島県/パート
2023-03-02 17:37